『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』、マウリツィオ・ラッツァラート

¥2,800  

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『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』、マウリツィオ・ラッツァラート、洛北出版
『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』、マウリツィオ・ラッツァラート、洛北出版
『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』、マウリツィオ・ラッツァラート、洛北出版
『出来事のポリティクス―― 知‐政治と新たな協働』、マウリツィオ・ラッツァラート、洛北出版


出来事のポリティクス ―― 知‐政治と新たな協働
 マウリツィオ・ラッツァラート [著]
 村澤真保呂・中倉智徳 [訳]

  • 発 行 洛北出版
  • 2008年6月刊行
  • 仕 様 四六判 ・ 上製 ・ 382頁
  • ISBN 978-4-903127-07-1
  • 定 価(本体価格 2,800円+税)


出来事は、事故、リスク、社会現象として、国家や企業、マスメディアによって回収され、無力化されてきた。人々の生に寄生するこのコントロール社会によって弛緩させられないために、さまざまな社会運動を一人ひとりが開始することを呼びかける。

現代は、工場が製品を生産する時代ではなく、企業が「世界」を生産する時代である。この変化にともない、かつて労働運動が依拠してきた「労働」は、資本からも国家からも見捨てられ、いまやコントロールの手段としての「雇用」に取って代わられた。人々の創造性(脳の協働)をたえず捕獲しつづけるこの「知-政治」を、いかにして解体するか?

本書は、現代の資本主義と労働運動に起こった深い変容を描きだすとともに、不安定生活者による社会運動をつうじて、新たな労働論、コミュニケーション論を提唱する意欲作である。イタリア生まれの新鋭の思想家、初の邦訳。

目 次

chapter 1
出来事と政治
ネオ・モナドロジー/ノマドロジー
包囲から捕獲へ
可能世界の淘汰
集合的なものについての批判
配分的全体と集合的全体
自然と社会
怪 物

chapter 2
コントロール社会における生と生体の概念
監禁されるものは外部である
規律社会からコントロール社会へ
群集、階級、公衆
生と生体
労働運動と規律社会

chapter 3
企業とネオ・モナドロジー
コミュニケーション/消費
労働と可能性の生産
資本‐顧客
モナドとしての労働者、その自律と責任
金融界と表現機械
企業と脳の協働
「生産」という概念
集合化した脳の活動とその協働
脳の協働による生産――共同財
測定とその外部
共同財をめぐる闘争
資本主義と貧弱な生の様式

chapter 4
表現とコミュニケーションの対立
会話と世論
テレビ
会話とナショナリズム
時間のテクノロジー
インターネット
権威主義的発話と説得的発話
ミハイル・バフチンと差異の政治学
哲学的ノート/存在論としての対話主義

chapter 5
ポスト社会主義の政治運動における抵抗と創造
マジョリティの基準としての賃金労働者
マジョリティ/マイノリティ
生体、抵抗、権力
戦争の体制

chapter 6
マウリツィオ・ラッツァラートへのインタビュー

訳者による解説
人名索引


著者紹介
マウリツィオ・ラッツァラート Maurizio Lazzarato
1955年、イタリア生まれ。社会学者、哲学者。現在はパリで働きながら、非物質的労働、労働者の分裂、社会運動などについて研究を行なっている。
アントニオ・ネグリやヤン・ムーリエ=ブータンらとともに、フランスの政治思想誌『Multitudes』の創刊以来の編集委員でもある。
非常勤芸能従事者や不安定生活者などによる連携組織の活動にも参加している。また、フランスにおけるガブリエル・タルド著作集発行の中心人物のひとりで、タルド研究者としても知られる。

訳者紹介
村澤真保呂 (むらさわ・まほろ)
1968年生。龍谷大学社会学部社会学科教員。精神分析、社会思想。
共訳書に『模倣の法則』(G・タルド著、河出書房新社)、『排除型社会』(J・ヤング著、洛北出版)、『グローバリゼーション・新自由主義批判辞典』(I・ラモネ他著、作品社)など。
論文に「食の倫理」(『龍谷大学国際社会文化研究所紀要』第9号、2007年)、「差異、反復、権力――模倣説の再検討」(『龍谷大学社会学部紀要』第31号、2007年)など。

中倉智徳 (なかくら・とものり)
1980年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程在籍中。社会思想、社会学。
翻訳にM・ラッツァラート著「所得を保証すること――マルチチュードのための政治」(『VOL 02』所収、2007年、以文社)、同著「世界を創造する――現代資本主義と「美的/感性的」な戦争」(『現代思想』2008年6月号所収、青土社)。
論文に「発明の力能――ポストフォーディズムにおけるガブリエル・タルド」(『現代思想』2007年7月号所収、青土社)、「ガブリエル・タルドの『経済心理学』における労働概念について」(『Core Ethics』第4号、2008年)など。


装幀・本文組版
洛北出版編集による。

書 評
◆「週刊 図書新聞」2008年12月20日号
入江公康氏による書評
「闘争に次ぐ闘争を!
―〈出来事〉から思考を開始しなければならない」

◆「京都新聞」2008年7月6日・朝刊・読書面
「蟹工船」後の時代を考える一冊。

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