装幀を担当、ジュディス・バトラー著『この世界はどんな世界か?――パンデミックの現象学』、青土社

装幀を担当、ジュディス・バトラー著『この世界はどんな世界か?――パンデミックの現象学』、青土社

ジュディス・バトラー 
この世界はどんな世界か?――パンデミックの現象学』

WHAT WORLD IS THIS?: A Pandemic Phenomenology
Judith Butler

翻 訳 ┃中山徹
発 行 ┃青土社
刊行日 ┃2023年 近刊(12月予定)
ISBN ┃ 978-4-791776146


装幀を担当させていただきました。

この本は、青土社の刊行書籍です。小社刊行の書籍ではありません。


コモンとしての世界の共有へ。
「経済の健康」のために「人々の健康」を犠牲にする暗黙の政治、生命を犠牲にしてまで市場の価値を重視する死の欲動に、われわれはいかにして対抗可能となるのか。

先例のないウィルスの蔓延を奇貨として、呼吸、接触、多孔性といった身体に不変の性質を新たな世界感覚へと練り上げていく、パンデミックを通過した時代の哲学。

この画像は、ジュディス・バトラー著『この世界はどんな世界か?――パンデミックの現象学』の書影画像(オビあり)です。


書誌情報 青土社 をご覧ください。

ゲラを読んで、「抗議の叫び What world is this?」に衝き動かされ、いつもはやらない活字の使い方をしました。
ぜひ読んでいただきたいご本です。



ジュディス・バトラー Judith Butler
カリフォルニア大学バークレー校大学院特別教授。主な著書に『ジェンダー・トラブル』(竹村和子訳、青土社)、『問題=物質(マター)となる身体』(佐藤嘉幸監訳、竹村和子・越智博美ほか訳、以文社)、『触発する言葉』(竹村和子訳、岩波書店)、『権力の心的な生』(佐藤嘉幸・清水知子訳、月曜社)、『アンティゴネーの主張』(竹村和子訳、青土社)、『生のあやうさ』(本橋哲也訳、以文社)、『自分自身を説明すること』(佐藤嘉幸・清水知子訳、月曜社)、『戦争の枠組』(清水晶子訳、筑摩書房)、『分かれ道』(大橋洋一・岸まどか訳、青土社)、『アセンブリ』(佐藤嘉幸・清水知子訳、青土社)、『非暴力の力』(佐藤嘉幸・清水知子訳、青土社)など。

[訳者]中山 徹(なかやま・とおる)
一橋大学大学院言語社会研究科教授。著書に『ジョイスの反美学』、共編著『個人的なことと政治的なこと』(いずれも彩流社)、訳書にスラヴォイ・ジジェク『絶望する勇気』『真昼の盗人のように』『性と頓挫する絶対』(いずれも青土社)、ポール・ド・マン『ロマン主義と現代批評』(彩流社)など。


   * * *

また、これらのご本も、もっと読まれてほしいです。

この画像は、ジュディス・バトラーの著作『非暴力の力』の書影画像です。
この画像は、ジュディス・バトラー著『非暴力の力』の書影(オビあり)です。


ジュディス・バトラー
非暴力の力
(佐藤嘉幸、清水知子 訳、青土社、2022年)


暴力とは何か。
生存可能で哀悼可能な生の平等へ
暴力を正当化する「自己防衛」、その「自己」の意味を徹底的に問い直し、人間が根本的に、他者や非人間を含む環境と相互依存していることを明らかにする。私たちは個人主義の罠を超えて、どのように連帯することができるのか。

常に現代の諸現象を鋭く分析し、精神の最深部に訴えかけ続けてきた著者が示す、戦争とレイシズムの時代における非暴力のマニフェスト。

書誌情報は 青土社 をご覧ください。

この画像は、ジュディス・バトラー著『アセンブリ――行為遂行性・複数性・政治』の書影画像である。

ジュディス・バトラー
アセンブリ――行為遂行性・複数性・政治』
(佐藤嘉幸、清水知子 訳、青土社、2018年)


集会(アセンブリ)の自由のために
不安定(プレカリアス)な生の連帯
私たちはいかに〈使い捨て可能な生〉となることを拒否し、自由と平等を目指しうるのか。
街頭に集う身体が〈語る〉言葉を読み解き、現代における民主主義の条件を探る。

書誌情報などは 青土社 をご覧ください。

また、月刊誌「世界」2023年12月号には、バトラーの「哀悼のコンパス:暴力を批判する」(清水知子 訳)が掲載されています。

 

この画像は、ジュディス・バトラー著『アセンブリ――行為遂行性・複数性・政治』(佐藤嘉幸、清水知子 訳、青土社、2018年)のジャケットの全体像である。

 

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装幀のみを担当、『自然人類学者の目で見ると』、長谷川眞理子、青土社

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装幀を担当、『縫い目のほつれた世界――小氷期から現代の気候変動にいたる文明の歴史』

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winter night, 2023.

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